先日テレビで英語の早期教育について取り上げられていた。

この手の題材で必ず言われるのが、現状行われている学校英語教育に対する批判。

「何年間も英語を勉強しても、大人になって話せるようになっていないのだから」

「文字ベースではなく会話ベースで教育すべきだ」

という、大人になって使えない教育など意味がないのだ、といったもの。

こういうのを聞いていていつも思うのが、他の教科も一緒じゃないの?ということ。

なぜ英語にばかり実用性を求めるのだろう?と、そればかり思う。

国語も、数学も、社会も理科も・・全てなかったらなかったで別に問題ないように思う。

大人になって活きている教科なんて特にないし、それでいいと思う。

小学校時代に理科を習って、研究にハマる人がいるのと同様に、英語を習って多国に多国語に興味を持つ人がいる、その程度でいいと思うし、おそらく学問はそれが正解だと思う。

大人になってから金になるかどうか、その視点そのものが大人の考えですごくバカバカしい。

ただ、金になるかは別にして、学校で触れてなければ触れることがなかったであろう分野があること、知っているだけで大人になってから楽しめる幅が広がることは事実で、それは子どもに伝えるべきだとは思う。

歴史を少し知っているだけでどれだけ時代劇、時代小説が面白く読めることか。

つーわけで『関ヶ原』を読んだ。

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