読書法ってほんとにいろんな本が出てますね。

つーわけで『東大家庭教師が教える 頭がよくなる読書法』を読んだ。
東大家庭教師が教える 頭がよくなる読書法東大家庭教師が教える 頭がよくなる読書法
吉永 賢一

中経出版 2009-07-31
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本当に読書に絞った蛇足のない、こんなふうに読んでみたら?・・・という本。

ひとまず東大家庭教師というのがよくわからん。東大生とか東大出身とかならわかるんですが・・。まあそんなことより内容なんで、読んでいこうと思った矢先、目次の前のページに小さく、
ことごとく書を信ずれば、すなわち書なきに如かず
(古典いえども、ただ丸呑みに信じ込むだけなら、読んだことにはならない)

と、孟子の言葉が引用されています。この本のことも鵜呑みにしちゃだめよ、というギャグなんでしょうか。。
・・・・中学生のときには、『人を動かす』に書いてあった原則を手帳に書き写し、持ち歩いて読むことにしました。(P15)

いや、中学生のときに『人を動かす』に感銘を受ける人のやり方は俺には出来ません。
「『頭が良い』とは、『現実対処能力が高い』ということだ」(P21)
現実対処能力が高い人とは、こうした、自分のまわりや自分の心の中で起こる「問題」を的確に解決し、さらには自分の「望み」を着実に叶えていける力を持っている人です。(P22)

「頭が良くなる」とタイトルにあるだけあって、ビジネス書っぽいですね。
読書とは、「選ぶ」「読む」「活かす」から成る。(P41)
楽しむは?
頭が良くなる読書法においては、本を絞り込んで読むのと同時に、絞り込まないでも読んでいきます。・・・・・実際、相した本から、道が開けていくということが良くあります。(P53)

なんでもいいからとにかく読めってことですね。
必須7割、オールジャンル3割の割合で本を選ぶ(P54)

本は買ったほうが頭が良くなる3つの理由
1,自分本位の読書計画が立てられるから
2,書き込みができる
3,お金を払った分、内容が頭に入りやすくなるから(P67)

まとめ買いしたほうが頭が良くなる3つの理由
1,ドカ買いであなたの読書に火がつくから
2,本のチームで「いいとこどり」できるから
3,背表紙を見ているうちに親しみがわくから(P69)
かなり無理やりな気がします。
頭が良くなる本の「読み方」
つねに「つっこみ」をいれながら読んでいく(P81)
「本はあくまでも参考意見」のスタンスで読む
「ザッピング」で複数の本をまわす読書法(P95)
読みたい本を複数、準備しておき、それを同時並行で読んでいってもかまわないのではないでしょうか。いってみれば、本から本へと「飛ばし読み」をしていくのです。
タイトルからもこの本の主張はこの辺でしょうか。
つっこみをいれながら、信用しきらず、とにかくいっぱい本を読め!特に古典!ってな感じです。
とくに新しい発見はないような気がします。読書法を知りたい人も古典を読んだ方がいいだろうし・・・。
非常にわかりやすく書かれているので、さらっと読むにはいいかもしれません。

「濃くと薄く」を切りわける読書法(P103)
「背表紙だけ」しか読まない読書法(P108)
「書き込み」をどんどん入れる読書法(P113)
賛成マーク・反対マークを入れて読む(P134)
思考力を強化するための本の読み方。
オススメは「古典」です。古典は、「時間」という、いってみれば一番厳しい目を持つ「批評家」によって選ばれ、いまに生き残っているわけです。思考力という点でも、かなり信用できると思います。(P134)
入門書→専門書→用語集の順番で読む(P141)
新しい分野を学ぶ時の本の読み方。
他者の視点を得るために読む(P154)
心理描写を深く理解しようという姿勢で小説を読む。

エピローグ
これまで、私はたくさんの本を読んできました。
そして、本を読んできて、何がよかったかを考えてみると、その最大のものは、次の3つにまとめられると思います。
たましいが震える
窮地を救われる
この世界のことがわかる