昨今、大量に出版されている国際協力、社会起業家関係の書籍。

大震災を期に興味を持つ人も増えているのかもしれない。

お金がなくても知恵があればどんな人でもできる、と言われることも多いが、僕はどうしても金持ちやセレブがやることな気がしてならない。

つーわけで『クーリエジャポン11月号』を読んだ。
COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2011年 11月号 [雑誌]COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2011年 11月号 [雑誌]

講談社 2011-09-24
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特集は『社会の”大問題”をビジネスで解決!世界を「もっと良くする」仕事。

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今月は個人的には若干つまらん特集だったかな。

人口が10億人を超えたアフリカ。インフラが未整備で、人工の割以上が日常的に電気を利用できない状態にある。(P15)

米国で、「従業員を採用する際、過去の犯罪歴のチェックを行うことがある」と答えた雇用者の割合:75%(P15)

■スヨン、「少女時代」を生きる
すごく頭がいい人なんだなという印象。どういう答えが求められているのかを完全に把握している感じです。なので、インタビューとしてのおもしろみはないかな。

■「より良い世界」を仕事で作る!
マットデイモンの水問題に対する取り組み、チャリティーフィクサーのこと、元アマゾン社員のエコビジネスのこと、リサイクルに変わるアップサイクルのことなど。
やっぱり世界を考えるのは自分の収入源がしっかりしている人がやることの気がしてならないです。金儲けとそれが両立できればいいですし、多くの人がそれを求めているのはわかるんですが難しいですね。もちろん難しいで終わらない人が挑戦しているわけで、それによって世界は変わっていくのですが。。

人生とは、世界で最も必要とされていることと、自分が最も熱意を持っていることが交わる点を見つけることだ(P24)

「僕らにとって、持続可能とは、利潤と環境責任とやりがい。この3つのバランスを保ち続けることなんだ」(P39エコスクラップ社)

■「スーパーナニー」を知っていますか
ナニーとはベビーシッター専門職。家政婦、執事含め今後日本でも需要が高まりそうです。(すでに高いのかも・・)ナニーの需要があるのは基本的にはネグレクト問題。子ども嫌いの気持ちはわかるんだけれど、それなら子供を持つなよと強く思います。結婚しても子どもを持たない”家族”という選択をもっともっと社会は認めるべきですね。

英国では、ナニーは昔から専門職とされ社会的評価が高い。一方、外国人は自分の子どもに、英語を母国語とする人から英語を学んで欲しいと願っている。(P46)

ただし、当然のこととして、こうした特典と引き換えにナニーたちはには、長時間勤務、いつ何度器でも呼び出しに応じること、自身の社会生活を断念すること、そしていつでも旅行に同行することが求められている。(P47)

■人気女優の失踪事件に見る韓流ドラマ地獄の制作現場
すげえ。これくらい働いてる人がいっぱいいるんだろうなあ。そして日本のテレビドラマ界も今後韓国式の撮影と放映を並行して行われる形になっていくはずで、大変になりそう。

あるプロデューサーは、事前に台本を仕上げて撮影したドラマの中で、ヒットした作品はないとまで断言する。
ハンは撮影期間中に仮眠をとるのもままならず、ソファーに座った瞬間に気を失ったこともあったという。(P52)

■パキスタン初の女性外相は策士か、軍の操り人形か
彼女が所属する政党の同僚たちは、カルを「ずる賢いほど機転が利いて、野心にあふれている」と言う。(P54)

言われてみたい。。

■デマツイートで禁固30年?SNSの責任はどこまで・・・
メキシコでの話。Twitterやってますが、未だに活用の仕方がよくわからず。。とはいいつつフォローしてください。

■映画税の導入は抗議の表れ「ハリウッド偏向はやめろ!」
アルゼンチン。ほんとそう思う。金をかけたら面白い作品ができるということではないのに。ネット普及してるんだからもっと広告費をかけないでもヒットする作品があっていいはず。

映画監督のマキシ・デュボワは「制作費を潤沢に使えるハリウッド大作に、この国のスクリーンの95%が埋めつくされるなんて許せない」と憤る。(P68)

■T・クック母校での感動スピーチ
オバーン大学のモットーがすごい。「私が信じるのは努力、苛烈なる努力」
苛烈なる努力って・・。がんばろ。

長い人生においては、費用と便益を注意深く考えるのが正しい決断の方法とは思えないときも出てくるのです。むしろ勘や直感に従ったほうが適切であるように思えることがあるのです。私は面白いことに気づきました。重要な決断にせまられたときほど、正しく判断するためには直感が大切になるということです。

私は自分が大学の卒業式に出席したときのことを思い出します。あのときは自分の人生がこれからどうなっていくのか、定かではありませんでした。それでもビジネススクールに入ってから、自分の人生の25ヵ年計画を立てる練習をしました。このスピーチをするため、先日、20年以上前に書いた計画書を見つけ出しましたが、その計画はまったく価値のないものでした。

ビジネスはスポーツと同じで、大半の勝負は試合の開始の前に決まっています。私たちがチャンスのタイミングをコントロールできるのは稀です。(P88)

人生で困難や不満や後悔の時期を過ごすことなく、偉業を成しとげたいう人に、私はこれまで出会ったことがありません。(P89)

■米国人のテレビの視聴習慣を変えた「フールー」って何?
日本もこうならざるをえないね。

当初、テレビ局はビジネスモデルの変化を警戒した。だが音楽業界がアップルの音楽や動画の再生・管理ソフト「itunes」に蹂躙されるさまを見て、彼らは自ら主導権を握れるフールーへの参加を決めた。(P90)

■投資において男性は女性に比べて自信過剰で、それによって損している(P93)

■ハーバード大生たちの「超人的」キャンパスライフ
どうなんだろう。すごいとは思うんだけど、羨ましさが欠片もないのだが。。ルノワールの「あらゆる文明の基礎は、のらくらすることにある」という言葉が重い。

「絶対に自分に休みを与えません」とクーパーは言う。ハーバードの学生は、「500のことを97%の力でやるのではなく、3000のことを150%でやりたいと考える人たち」だそうだ。

しかし学生たちはあまりにも目まぐるしく活動しているため、自分にとって何が大切なのか、自分はどういう方向に進むべきなのか、といった問いについて考える内政の時間が失われている。

「大学院に入るために、あるいは職を得るために何が必要か、学生たちは強く意識しています。彼らは、自分が本当に楽しいと思うものに関心を示さないし、自分を総合的に成長させることを考えない。成功するための発射台を作る戦略ばかりに気を取られているのです」(P122)