携帯電話を替えた。

これまで3キャリアで3台持っていたのだが、仕事を辞めてそんなに持つ意味も金もなくなったので、1台に絞ってみた。

変えるにあたって、各社で見積もりを取ったところ、各社で機種代&月々の払いが全然違う。

MNPで携帯会社を替えると安くなるとちらほら聞いていたが、docomoは今はほとんどキャッシュバック的なのがないようだったので、auにした。
これまで使っていたauを解約して、docomoの番号をauに持ってくるという形への変更だ。


何度も各ショップに足を運び、手間をかけた結果、端末代はキャッシュバックで相殺されるし、通話料も今よりも相当安くなった。
手間をかけた甲斐はあったのだが、同時に、これまでなぜ2年ごとに乗り換えをしなかったのだろうかと激しく後悔。
2年契約が自動更新されることも知らなかったので、今後は2年ごとに必ずキャリアを替えてやろうと思った。

知らなかった自分が悪いんだけど、知っていた方が金銭的に得をするということはよくある話。
今回も途中途中でネット検索をして調べたんだけど、目的の情報は出てこなくてまた、当然ながらいい悪い両方の意見があったりと余計混乱する羽目になった。
SNSが使いこなせていない僕だけど、もし使いこなせていて信頼できる詳しい知り合いとかがいたらいいなと思った。
今、長らく同じキャリアで携帯を持っている人は、見積もり取るだけでもとってみてもいいと思うよ。
と、まあその程度の話。


『ツイッターとフェイスブックそしてホリエモンの時代は終わった』を読んだ。
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梅崎 健理

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高校在学中に会社を起業した著者による、今後インターネットには何が求められるのか記してみよう・・・という本。



dejitaruneidhibu

小学校1年生からインターネットを使う、デジタルネイティブの著者は、高校生の時にツイッターを始め、孫正義に3番めにフォローされ話題になったという。
この話題を知っている人にとっては楽しめる内容なのかもしれません。
あの子がこんなにも大きく成長したのか、といった親目線の楽しみ方ができる方にはたまりません。

私は著者のことを知らなかったので、タイトルに惹かれて読んだのですが、タイトルは別のものにした方がよかったのではないかなと思いました。
若いデジタルネイティブ世代の経営者として、これまでのSNSとホリエモンをぶった切るのかと思いきや、
「SNSも利用する人間が増えると、めんどくさい奴も増えるから疲れるよね、そうするといつか終るよね、ホリエモンもかつてのホリエモンではなく、堀江貴文さんとして進化してるよ」というもの。

インターネットを使って何を行ったとしても、結局は人が使っているものなのだから、最終的にはアナログに回帰するというのが、著者の主張です。
むしろ30代以上の人にとっては、結局直接会ってなんぼだろっていう感覚はどことなくもっているだろうことで、本書に書いてあることに意外性はないように思います。
ツイッターやフェイスブックが必ずしも必要でないことは知っているでしょうし、テレビの影響力が薄れたといっても、メディアの頂点がテレビなのは周知の事実のはずです。でもそう思っているのはデジタルネイティブではないからかもしれません。
もしかしたらデジタルネイティブ世代は、ネットが最強で、ツイッターやフェイスブックをやってないとダメな奴なんだと、思っている人が多いのでしょうか。そうすると著者の、
『コンピュータやインターネットを「自分には使えない、縁がない」と思っている人にこそ、読んでもらいたいと思っている。(P8)』というのもわからんでもないかなというところです。

本書の構成は、大雑把にまとめると、
著者の生い立ち→著者がなぜSNSを積極的にやらなくなったか→著者の会社で何をしているか→堀江貴文さんはすごいよ
というもので、著者オリジナルの主張は特に見えないように思いました。ニューアナログという言葉を作り、今後は人間同士、1対1のつながりが重視される、というのが主張なのですが、ここに新しさが全くないのです。
著者もそれはわかっているからこそ、延々自分語りをしなければならなかったのではないかと思われます。
その著者自身もまだ何を成し遂げたわけでもないため、孫正義に3番めにフォローされたことを大きくふくらますしかないという自分語りも哀しいものになっています。
何が悪いということではないのですが、ひとまずタイトルが悪いです。
『孫正義に高校生時代に認められた「うめけん」の会社』とかストレートでも良かったのではないかと。
著者自身の魅力は充分に伝わってくるので、そうしていれば素直に応援できたのにと思いました。

高校生時の著者をご存じの方におススメです。
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本書より

自分の会社で進めているビジネスを通して、インターネットをアナログの世界に近づけたいと思っている。技術が人間を引っ張るのではなく、あくまで人間本位のサービスだ。
それを僕は「ニューアナログ」と呼んでいる。(P7)

「自分もインターネットを使いこなせないと時代に乗り遅れるんじゃないか」「ツイッターやフェイスブックをやっていないと、仕事にも支障が出るんじゃないか」―そう考えている人がいたら、僕ははっきり、こういいたい。
「そんなことはないですよ、無理にやる必要はまったくないです」(P7)

僕がいいたいのは、IT関連の専門職も、普通の仕事だということ。「プログラムが書けるようになる」というのは、「手に職を付けて職人になる」ということと同じなのだ。(P58)

意気投合すれば実際に会いたくなるし、人が集まる場所には魅力があることも知っている。その感覚は、どんな世代でも、どんなツールを使っていても、変わらない。(P183)