世の中わからないことばっかりだ。

仕事を辞めてふらふらするだろうなあ、という自分の将来はなんとなく学生の頃から見えていたけれど(笑)

ちょっとでも先がよめたら株で大儲けできるんでしょう。mixi株価がこんな形であがってくるなんて考えもしなかった。
まあ、別の形で復活してほしかったけれど。

なんか昔にもこんなこと書いたなあと思ってたら『CEMENT』を読んだ時に全く同じことを書いていた。

どうやら自分は全く変わっていないらしい。

つーわけで『いい階段の写真集』を読んだ。
いい階段の写真集
いい階段の写真集BMC 西岡 潔

パイインターナショナル 2014-01-21
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大阪を中心に日本各地の「いい階段」を紹介しよう・・・という本。


BMC

タイトル通り、建築物の中の「階段」に注目した写真集。

著者はBMC。僕は初めて知ったのですが、ビルマニアカフェのことだそうで、1950〜70年代のビルがかっこいいという思いを同じくして集まった5人集団とのことです。(HP)
前作『いいビルの写真集』というのがあったそうで、その時の写真集で写真を撮った西岡潔氏が階段にハマって、本作誕生になったようです。
いいビルの写真集 WEST
いいビルの写真集 WESTBMC(ビルマニアカフェ)

パイインターナショナル 2012-07-27
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本書には「階段」に対する熱い思いが溢れています。
階段の魅力はその素材、用途、つくられた年代、そして見る角度によって、実に多彩な表情をみせてくれること。なにより床・壁・天井といった、平面的な要素によって組み立てられる建築空間のなかで、階段だけが立体的に造形されます。
けれども階段は、鑑賞するだけが楽しみではありません。階段は昇り降りする人の動きと共にある存在です。建築のなかで、人の精神と身体に最も触れる場所といっていいかもしれません。
という序文でもう完全に惹きこまれます。
『手すりに触れ、身体のリズムを階段に合わせ、目の前の視界が変化していく。ゆったりとした階段は昇る人を優雅な気分にさせ、コンパクトに作られた機能的な階段は、自然とキビキビとした動きになったりします。』こんなに意識して階段を昇り降りしたことがあったでしょうか。


いい階段40選

「いい階段40選」と「いい階段の見どころ」という2部で構成されていて、「いい階段の見どころ」は手すり、金物、階数表示などパーツごとの紹介になっています。
個人的には「いい階段のみどころ」を読み込んでしまいましたが、大阪周辺に住んでいる人にとっては「いい階段40選」を読んで、実際にその階段を見るのも溜らないだろうなあと思います。
関西大学、大阪府立中之島図書館、大丸心斎橋店本館などなどの階段が紹介されています。


まとめ

本書の魅力は「写真集」というタイトルでありながら、文字での説明がびっしりとなされていることです。
私は完全に、画より文字派の人間なので、文字があることで、より楽しめました。
世の中にはこんなにかっこいい、きれいなフォルムの階段がいっぱいあるんだなあと、今度から旅する時に階段に注目しながら写真撮ってみようかなと思いました。
知ると、意識すると楽しいことは、世の中にいっぱいあるんだということを再確認させてくれる一冊です。

大阪に住む人に特におススメです。
いいビルの写真集 WEST
いいビルの写真集 WESTBMC(ビルマニアカフェ)

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いい階段の写真集 看板建築・モダンビル・レトロアパート 世界一美しい団地図鑑 (エクスナレッジムック) 香港ルーフトップ 大阪ビル景


本書より

いい階段は、目で眺め、手で触れ、足を使って昇り降りして味わうものです。