『ニセ心理学にだまされるな!』の中で完全にニセ心理学扱いされていた血液型性格診断だが、
血液型診断がこれだけ普及しているということは、何かあるのかもしれない。
一応、血液型診断を説く書籍も読んでおこうと思った。


というよりも、血液型トークをうまく使いこなして、人とコミュニケーションをとることを考えると、血液型ステレオタイプも知っていた方がいいのは明白。

今後、社会的外向性が高く、人との交際を好む人になるために。
明るく楽しく、「B型ってストレスに弱くて、好きな人とだけ付き合うんだよねー」と言っている自分は、どうやっても想像できないのが残念なところだが。


つーわけで『人を見抜く!血液型の本』を読んだ。
人を見抜く! 血液型の本
人を見抜く! 血液型の本長田 時彦

PHP研究所 2010-10-23
売り上げランキング : 1045632


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

各血液型の思考パターンを紹介しよう・・・という本。



心理学_1

まとめ

本書の柱は

血液型は思考パターンを決定する!
A型は記憶連鎖を起こしやすくジグザグ考える思考パターン
B型は一点に集中することで一直線に考えを進める思考パターン
O型は防御壁を固めるように考えをなかなか変えない思考パターン
AB型は行き詰ったときに180度思考を逆転させる思考パターンである!

というものです。
この書物が発売されたのは、2010年。当然ながら、数々の血液型かんけーねーよ本を受けての本書ですが、それらに対抗する気はさらさらないようです。
血液型が思考パターンを決定するとしながらも、それをどのように算出したかの記述はありません。強いて言うと、周囲の人の観察を行ったとはじめにに書いてあるくらいでしょうか。
どうやってその傾向を出したのかが最も大事な気もするのですが・・・。
新しいのは、血液型と性格はほとんど影響がないとしていること、血液型によって違うのは思考パターンであるとしているところと、それは性別によって大きく違うというところですが、それらもどうやってそれらを調べたかが分からないので説得力には欠けるように思いました。
ただ、著者はここまでに複数冊書籍を発行しているため、別の本ですでに解説済なのかもしれません。

いわゆるバーナム文もそこら中にあるように思いましたが、今回私が、本書に求めているのは、正しいかどうかではなく、血液型診断の大筋を知ることだったので、バーナム文など無視です(笑)


A型の思考パターン

たくさんの記憶の中をジグザグに寄り道しながら考えを進めるために、どうしても結論を出すのに時間がかかり、優柔不断な態度をとってしまいます。(P23)
先ほどからA型は優柔不断と述べていますが、常に優柔不断というわけではありません。
経験したことや常識的なこと、また自分が信じているようなことに対しては、それまでの記憶と照合するだけで考えられるので、悩むことはしません。(P26)
A型の記憶連鎖型思考パターンは、ひとつのことを集中して考えることには向きません。次々と記憶が呼びさまされて、思考がジグザグに蛇行しながら進んでいくからです。(P28)
創造力は弱いA型ですが、記憶のポケットから、たくさんの記憶が引き出されるので、類似の内容を見つけ出して改善するという発想には強いのです。(P28)


B型の思考パターン

自分の考えを主張する場合、真剣であればあるほど感情が顔に表れます。(P33)
集中力を高めてものごとを狭く深く考えるため、考えが局所的になってしまうことが多いのが欠点です。(P34)
論理的で、白黒はっきりつけたがる(P40)


O型の思考パターン

視覚や聴覚からの情報処理を司る「頭頂葉」と「後頭葉」を活発に働かせる傾向があります。(P42)
人知れず頑固で、だんまりを決め込む(P44)
自分の世界が好きなナルシストが多い(P46)
考え方が合理的で現実的(P48)
受動性が強いのも特徴です。受け身の姿勢が強いため、積極的な行動をあまり好みません。(P49)


AB型の思考パターン

緊張状態のときはB型傾向が強く、緊張が緩んだ状態ではA型傾向が出やすいのが特徴です。(P52)
理想が高く、ものごとへのこだわりが強い。(P54)
無理に付き合うより、ひとりが好き(P58)
自分にないものを持った人物に魅力を感じることが多く、一旦相手を慕うとすべてを好きになる意外な一面があります。(P59)

人を見抜く! 血液型の本
人を見抜く! 血液型の本長田 時彦

PHP研究所 2010-10-23
売り上げランキング : 1045632

Amazonで詳しく見る
by G-Tools