超乱読!

精読が大事、読んだことを実行しないと意味がない・・ごもっともですが、そんなことよりひとまず読むのが好きなんです。

文芸書

おもしろくなかったっていう映画批評を読んで映画を観たくなる 『菊地成孔の欧米休憩タイム』

テレビドラマがオンデマンドで無料放送されるようになってさっぱりテレビを見なくなった。

オンデマンドで見られるようになって、厳密に言うと昔よりテレビ番組を見ているのだけれども、
テレビをつけることがめっきりなくなった。

そんな中で家にいたら確実につけてしまう番組が『情熱大陸』。

この番組は取り上げられている人全員を好きになってしまうという素晴らしい番組。
30分弱という絶妙な放送時間。
嫌な部分がみたかったりすることもあるけれど、
中居正広も、西内まりやも、爆笑問題も、立川談春も、梅佳代も、大して興味なかったけれど、情熱大陸見た後は自然に大好きになった。

決して素の面が見えているわけでもないし、人のいい面だけを編集されているという、制作サイドの思惑通りだろうなと、分かった上でも、取り上げられた人を好きになってしまうという、素敵な番組。

最も見入ってしまったのはやっぱり小栗旬かな。

先日、菊地成孔氏が取り上げられていて、なんともまあ魅力的な人で、番組見ながら即検索。
その菊地成孔氏の書籍が発売されていたので、購入。

つーわけで『菊地成孔の欧米休憩タイム』を読んだ。
菊地成孔の欧米休憩タイム
菊地成孔の欧米休憩タイム菊地成孔 blueprint

発行:blueprint/発売:垣内出版 2017-08-10
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邦画、韓国映画批評集。


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あなたの好きな本はなんですか?『TOKYO GRAFFITI4月号』→『アイドル脱落日記』3

読書メーターに登録していて、数人の感想をいつも読んでいる。
『書店主フィクリーのものがたり』のレビューに、
「きみは、ある人物のすべてを知るための質問を知っているね。あなたのいちばん好きな本はなんですか?」という一文があったことを書いている人がいた。

「あなたの好きな本はなんですか?」

確かに下手に答えられない質問だ。
センスねぇなあ、読解力ねぇなあと思われる可能性を考えると、怖くて何も言えなくなる。


『TOKYO GRAFFITI4月号』の特集が、
「女子クリエイターが強烈に影響を受けた本・映画・音楽」だった。
本に映画と音楽まで足して、しかも”強烈”にという文句もついた、もはや、「あなたはセンスいいの?」という身も蓋もない質問を、センスで成立しているような職業の人に聞いてやろうというめちゃくちゃな特集といってもいいだろう。

Tokyo graffiti(トウキョウグラフィティ) 2016年 04 月号 #137 [雑誌]

自分がもし答える側のクリエーターだと想像したら、身震いする。
大衆に受けているものを取り上げたら、つまんねー奴、こんなんに影響受けるのって薄っぺらいヤツって思われそうだし、
かといってマイナーなところ選ぶと狙った奴、ツウぶってると思われそうだし、
大槻ケンヂとかみうらじゅんとか選ぶとサブカルかぶれと思われそうだし…
ああああぁあああああ。

この超難問に、デザイナーや美術家、女優、歌手などが挑んだ特集。
読んでみたい本や観たい映画がたくさんあったけれど、この手の特集はどうしても答えている人に興味がわく。
『ご近所物語』を挙げる女優の青柳文子さん、
『ミッシェル・ガン・エレファント』を挙げるデザイナーの瀬戸あゆみさん、
『芸人前夜』を挙げる総合エンターテイメント施設?の水野しずさん、
『筋肉少女帯』を挙げる現代のナードガール?緑川百々子さん、
『蒼井優の写真集』を挙げて、明日からも生きていこうという気持ちになるという感想を寄せる、シンガー柴田聡子さん
等々。
興味が湧いた人たくさんだった。

芸術感覚ゼロの自分は知らない人ばっかりだったのだが、唯一知っていたのが、
ライター小明さん。
就職してすぐ、だだっぴろい部屋に移り住んで、家具家電も何もなくてパソコン一つの部屋で、『Gyaoジョッキー』を見ていた。その時に番組をやっていたのが小明さんだった。
番組の内容は覚えてないんだけど、きれいでおもしろくて、悲観的ということだけ覚えていた。
当雑誌でも、業田良家『自虐の詩』を挙げていて、「いいねえ、一貫してるねえ」とうれしくなった。

でも、人物紹介の肩書が”母になったゾンビアイドル”。
母?ゾンビアイドル?

つーわけで『アイドル脱落日記』を読んだ。
アイドル脱落日記 ~ウェディング オブ ザ デッド~アイドル脱落日記 ~ウェディング オブ ザ デッド~
小明

講談社 2015-12-08
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ゾンビアイドルとして話題という小明によるエッセイを堪能せよ・・・という本。



ちなみに僕が最も影響を受けた本は『聖の青春』なんですが、映画化が決まって、これからこの本を挙げたら、「映画化されたから読んだんだーミーハーな奴」って思われそうで言いにくくなりましたとさ。
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二階堂ふみの印象が変わるはず!『アダルト上』

正月久々にテレビ漬けだった。

断捨離に影響されて、テレビを処分してからというものほとんど見ることのなくなったテレビのバラエティ番組というものを見続けた。


『ぐるぐるナインティナインゴチになります』を見た。

シーズン17とのこと。学生時代に見ていたものが変わらず放送されていたのをみるとうれしくなった。

新メンバーは二階堂ふみ。
バラエティ向かないんじゃないのと思う人も多いのでは?
自分も邦画好きで演技は知っていても、昔は暗いどちらかというと社交性のない人のイメージがあったが、対談本を読んでイメージが一変した。

つーわけで『アダルト上』を読んだ。
アダルト 上 二階堂ふみがきいた大人の話アダルト 上 二階堂ふみがきいた大人の話
二階堂 ふみ

マガジンハウス 2015-09-30
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POPEYEで連載された対談をまとめました・・・という本。


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信じていることは全部思い込みかもしれない。『カシュトゥンガ』3

やってはいけないこと、ということはわかっていた。
でも、やってしまった。

ふと、Facebookの友だち検索で小学校時代のクラスメイトの名前を打ち込んでしまった。
小中学校では転校が多く、景色や出来事は覚えていてもクラスメイトの名前はほとんど覚えていない俺だが、唯一といってもいいほど覚えていた小学校4年生時のクラスメイトの名前を打ち込んでしまった。

検索自体に大した意味はなかったのだけれど、そいつは数年前に突然、「お金貸してくれない?」とメールをよこしてきた奴だったから、今どうしているのかな?となんとなしに検索した。

案の定というか、幸せそうに暮らしているようだった。
そこからはそいつの友だち欄にある人を見ると、なんとなく知っている名前がいっぱい。

みんながみんな幸せそうだった。結婚してる率が異常に高いし。
ネット上だから幸せを装っているのか、そもそも充実した毎日を送っている奴しかFacebookをやらないのかはわからないが、働くか本読むもしくは旅行するか寝るしかしていない自分の不甲斐なさに落ち込むだけだった。
やってはいけないとわかっていたのに・・・。

「全員ハゲろ!幸せだったり楽しかったりするのは許す、でも男は全員ハゲろ!女は全員旦那がハゲろ!」と思っている自分にも自己嫌悪だ。

学生時代に特に嫌なことがあったこともないし、今の自分が不幸だとは全く思わない、むしろ今の生活は相当楽しいのだが、ただ陰の楽しさだ。陽の楽しさを見せつけられると太刀打ちできない。ましてや小学校時代のキャラをしっているだけに、何故こいつが・・・的発想が止まらない。気づいたら早朝だった・・。
3連休に俺は何をしてしまっているんだ、そして、そこまでの輝き生活を送っていない俺の髪が何故抜けていくのかともうそれしか考えられない。
どうでもいいから髪だけは抜けるな。

Facebookを見ながら頭にあった言葉はただ一つ。「振り向くな、振り向くな。後ろには夢がない。」
だが忘れようとしても・・・ってやつですね。
ああ、見なければよかった。知ってたけど。時間と優しい心を失った。

そんなダメ回帰に俺を導いてくれたのは、もちろん学校をテーマにした小説。どんな内容であれ、学校をテーマにした小説を読むと過去を振り返ってしまうという魔の誘惑が潜んでいる。もちろんそれは読書の魅力の一つでもあるのだが。

つーわけで『カシュトゥンガ』を読んだ。
カシュトゥンガカシュトゥンガ
水沢秋生

祥伝社 2014-08-29
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学校に居場所がない、いつも誰かに怯えている底辺の生徒たち。その生徒たちが1人の少女からおまじないを教えてもらってから状況は一変する・・・という話。



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ノベルス版あとがきが熱すぎる。『不祥事』3

小説が好きでよく読む。

基本的に感想は「おもしろかったー」だけだ。
おもしろかったーと思えないものは確実に途中でやめているので、最後まで読み切っているものに関してはもれなくおもしろかったーとなる。

中学生の時に芥川龍之介にハマり、雑誌でどこかの芸能人が森博嗣をススメていたので読んでみてハマり、S&Mシリーズ以外は面白くなくなったので、他のミステリーに行きながらも、受験からの逃避で時代小説を読み続ける。
そして、全く何のこだわりもない今に至るといったところだ。

ここのところ、バシバシ映像化されている作家である池井戸潤氏の『不祥事』を読んだ。
不祥事 (ジェイノベル・コレクション)不祥事 (ジェイノベル・コレクション)
池井戸 潤

実業之日本社 2014-04-02
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ドラマ『花咲舞が黙ってない』の原作であり、主人公花咲舞が銀行内での不条理に立ち向かう・・・という短編集。



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好きじゃなくても好きっていう雰囲気は出していたい。『「好きなこと」を「仕事」にしよう』

好きなことを仕事にすべき。
好きなことは趣味にしておくべき。

どっちも間違ってはいないと思うけれど、
最低でも今やっていることは好きです、といえる大人でありたい。

おおきくなったらなんになる? 』を読んで、改めてそう思った。
(「ぼくはおひゃくしょうになる」で始まり、「そしてぼくはおとうさんになる」「わたしはおかあさんになる」で終わるのはどうなんだろうとも思ったけれど。)

ウソでも「好きなことを仕事にしてます!」と笑顔で言っている人はやっぱりかっこいい。

つーわけで『「好きなこと」を「仕事」にしよう』を読んだ。
片山正通教授の「好きなこと」を「仕事」にしよう (CASA BOOKS)片山正通教授の「好きなこと」を「仕事」にしよう (CASA BOOKS)
片山 正通

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武蔵野大学教授であり、インテリアデザイナーの片山正通氏による特別講義「instigator」の書籍化。様々なジャンルのトップクリエイターとの対談・・・という本。



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『特に深刻な事情があるわけではないけれど、私にはどうしても逃避が必要なのです』3

嫌なことから逃げること、逃避は、人間にそなわった能力のひとつ、その能力を充分に生かしましょう。
ただ、ここで、注意しないといけないことがあります。
それは、なんのための逃避ですか?
そうです。
人生を生き抜くための逃避です。
ですから、なんとしても、人生そのものは生き抜きます。生き抜かなかればいけないのです。(P168)

嫌だったら逃げちゃえばいい、と常々思っている。

もし、国民みんながそのスタンスで生きていたら、すごくいい社会になる気がしてならない。

結局、逃げないのはプライドだったり、見栄だったりだけで、

大人になってから逃げられないことなんて、本来一つもないはずなんだよな。

つーわけで『特に深刻な事情があるわけではないけれど、私にはどうしても逃避が必要なのです』を読んだ。
特に深刻な事情があるわけではないけれど、私にはどうしても逃避が必要なのです (中経出版)特に深刻な事情があるわけではないけれど、私にはどうしても逃避が必要なのです (中経出版)
山口 路子

KADOKAWA / 中経出版 2013-11-28
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絶望にうちひしがれているときや、暗い心をもてあましているとき、人生そのものにぐったりと疲弊したときに胸に響く言葉を紹介・・・という本。


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映画化したときのために、いまのうちとりあげておく。『左目に映る星』2

小説の評価というのは難しい。

楽しかったーっで終わる作品が好きな人もいれば、なんでもいいけど心に何かシコリが残るような作品が好きという人も多い。
技術的なことを気にする人もいれば、思いが重要なのだという人もいる。

小説に限らず、好き嫌いが多岐にわたるからおもしろいのは事実。

それでも、今年は『想像ラジオ』だっただろ、本屋大賞。村上海賊も抜群におもしろかったけれど。

ノミネート10作品全部読んだわけではないですが、結局『想像ラジオ』は8位だったわけで、そりゃねーだろと。

紀伊國屋書店が選ぶ年間ベスト30のキノベス!2014では、『想像ラジオ』が1位なのです。さすが紀伊國屋と思わずにはいられません。
全スタッフから投票を募り、それを10名の選考委員が読んでベスト30を決定するという、それ最初からその10名が選考してるのといっしょじゃね?という、選考スタイルもさすがです。好きです紀伊國屋書店。
どんな賞も投票数を増やすとろくなことにならんと思うのですが、いかがでしょう。


つーわけで、すばる文学賞受賞作『左目に映る星』を読んだ。
左目に映る星 (集英社文芸単行本)左目に映る星 (集英社文芸単行本)
奥田亜希子

集英社 2014-02-10
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透明度0%のこじらせ女子と、純度100%のアイドルオタク。二人の恋の行方は(レンザブローより)・・・という本。


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今後あいさつは「認めまーす」に。『かみにえともじ』4

先日、本谷有希子さんの文庫本を本屋で見かけ、購入した。
その際にスマホで検索し、結婚していることを知り、何故かショックを受ける。
ほぼ同時に、昔モーニングに連載されていたエッセイが最高に面白くて毎週そのコラムのためのみにモーニングを購入し、切り抜いてまでいたことを思い出した。
単行本化されていることを知り、こちらも即ネットで注文。
小学校の校庭を大学生になってから見たときの、「こんなちっちゃかったんだ」みたいな時がたってから感じる、何かちょっと違う、いや、違わないんだろうけど、こんなはずじゃないんだ。
そんな感じに思ったらイヤだなと思いつつも、購入。
こういうところがスマホの怖いところだ。ちょっと気になったことを調べる、というのは自宅にいたらほぼしない。でも、外出している時のスマホではやってしまって、その先の金を使うところまでやってしまう。

携帯電話キャリアは利用者がスマホから購入したら購入先企業からバックをもらって、携帯代を下げるというサービスをしたらいいと思う。利用者もキャリアも購入先企業も得をすると思うんですが。ポイントサイトとかよりよっぽどいいと思うんだが。

まあいい、そんなことより注文していた本が届いた。

つーわけで『かみにえともじ』を読んだ。
かみにえともじかみにえともじ
本谷 有希子 榎本 俊二

講談社 2012-08-10
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コミック誌であるモーニングでの3年半の連載をまとめました著者初エッセイ集・・・という本。


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自分の視線に重さがあるなんて初めて知った。『ぬるい毒』2

スマホを持つようになって、大きく変わったのはふと浮かんだことをすぐに検索するようになったこと。

検索自体はガラケーの時もできたはずなのに、ガラケーでネット検索はしたことがなかった。
どうしても気になったことはメモ帳に打ちこんだり、PCメール宛てにメールしていたりしていたけど、大したことないことはそのままほったらかし。
もちろん帰ったら、何かが頭をよぎったことすら覚えていない。

ふらふら散歩している時に、書店にいる時に、人と話している時に・・・ちょっと気になったら即行調べるようになった。

まあ、それによっていいことがあったかといわれると別にあった気もしないし、悪いことがあったかというと別にあった気もしない。
しいていえば、ちょっと気になることがあって調べる→いろいろネットサーフィンしてしまう→モノを買うのパターンが増えたのと、あまりにもうっすらとした検索もできないレベルのことが検索できなくて、とてつもなく気になるようになったことくらいか。
そう考えると、なんか悪いことしかない気もする。

昨日、書店に行ったときに本谷有希子の文庫が平積みになっていた。
「むかし好きだったなー。エッセイの連載切り抜きしてたなあー」「今なんか新刊だしてるのかな?」と思って、検索した。
結婚してた。
なんだろうショックだった。
結婚したかったわけではないし、アイドルファンの人が思うであろう感じみたいなショックではなくて、恐ろしいほどの感性と表現力を持った人が結婚するのがショックという、そんな感じで。

つーわけで『ぬるい毒』を読んだ。

ぬるい毒 (新潮文庫)ぬるい毒 (新潮文庫)
本谷 有希子

新潮社 2014-02-28
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第33回野間文芸新人賞受賞。
すっきりした気分で読み終えられると思うなよ・・・という話。


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鉄板本!!
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